壁+積みサイクル

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【構築コンセプトとその端緒】

積みサイクルの基本理論は、“不利対面が生じてもサイクルを極力回さず後続が死に出しから起点にすることで、相手の回答の選択肢を大幅に絞り込んでいく、ないしは選択肢が無い状況に追い込んでいく”ものだと認識しているが、その性質上、数的不利な状況で戦うことが多く、安定行動を取り易いながらも比較的シビアな立ち回りになることがある。だが、それに壁を組み込むことにより、起点にする際の安定性を高めるのは勿論のこと、不利対面で本来なら後続へ繋ぐ動きをするような状況でもステータスアップを図り、強引に突破するというある種の役割破壊のような動きをすることも可能になり、選出・立ち回りに幅を生ませ、より勝機を広げることができると考えた。そして壁を使用する以上、数値(種族値)が最も重要な要素となり、壁下のメガバンギのそれには目を見張るものがあったので、メガ進化枠をバンギにすることから構築をスタート。

 

【個別解説】

※以下、構築に組み込んだ順で列挙

 

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陽気 170[156]-146[4]-104[108]-×-91[4]-181[236] @粘土

壁 壁 ステロ 爆発

 

このポケモンを壁貼り展開始動要員として採用している理由は、単純に壁貼りとしてのスペックが高いこと(ステロ・自主退場技持ち)と、基本選出で裏に繋ぐ駒との起点相性が優れている為。

耐性・耐久指数は優れていないので、相手の構築と此方の選出から3つのどの技を優先して選択するべきかを判断する必要がある。

配分に関してはAzelf - 無名雑魚のひろこと申します。を参照。

 

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陽気 175-216[252]-171[4]-×-140-135[252] @ナイト

エッジ 噛み砕く 冷凍パンチ 竜舞

 

構築のスタートであり、基本選出を支えるメガ進化枠1駒目。

技構成に関して、1舞により圧倒的な範囲を制圧する為エッジ・竜舞については言及するまでもない。残り2枠に関して当初は地震・身代わりを採用していたが、身代わりメガバンギの認知により身代わりという技が腐ることが多く、またガルド+霊獣ランド等の霊獣ランド絡みの構築に対して構築単位で回答が薄いので身代わりではなく冷凍パンチを採用。身代わりを採用しないことでクレセ等に対して遂行速度を高める必要がある為、残りは噛み砕くを採用。

配分・性格に関して、アンチ展開構築 - 無名雑魚のひろこと申します。で指摘したようにメガゲンガー耐性を少しでも厚くする必要がある為、更には耐久に振らなくとも壁下で十分な耐久指数が確保されている、これらの理由から陽気AS極振り。

 

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臆病 145-×-100-191[244]-92[12]-180[252] (不屈の心)@ナイト

気合玉 ラスカ 真空波 悪巧み

 

基本選出を支えるメガ進化枠2駒目。

波動弾ではなく気合玉を採用している理由は、波動弾/気合玉 - 無名雑魚のひろこと申します。命中安定技と不安定技 - 無名雑魚のひろこと申します。を参照。

真空波は砂ドリュや雨オムスターへの回答ともなり、高速ポケモンを上から縛るうえで汎用性に優れるだけでなく、悪巧みを積んだ際は鋼技の通らない相手への安定択となり得る。

特性に関して不屈の心である理由は、壁下であればスカーフキッスを起点にできる可能性がある為。

配分に関してCを削って若干Dに振っている理由は、Cを削ることによる致命的な確定数の変化が無く、相手のメガルカの真空波の乱数が変化することから。

 

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意地 185[252]-146[252]-91-×-89-147[4] @嘴

ブレバ 剣舞 挑発 羽

 

今構築のメガ進化ポケモンとの相性補完に優れる、基本選出の一角を担う駒。

高い単体性能を有しているものの数値が低いのが難点であるが、それを壁による数値上昇で補う。

鬼火ではなく挑発を採用している理由は、火傷を入れなくとも壁下で十分な耐久指数が確保されている為、更にはアグノムが身代わりを絡めて戦う相手に対して起点にされ易いのでそれに対する回答として。

配分・性格に関して、反動ダメによる疲弊を少しでも和らげ且つ壁下での総合耐久指数を少しでも上昇させる為、そして明確な仮想敵を定めずにより多くの相手と打ち合う為、更には挑発を打つ相手に対してはSが足りている、これらの理由から意地HA極振り。

 

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陽気 183-182[252]-115-×-106[4]-169[252] @ラム

ダブチョ 地震 封じ 剣舞

 

このポケモンの採用理由は、胞子・威張る・欠伸等の状態異常技を使用する、今構築のメガ進化ポケモンでは耐性の薄い相手を起点にする為の駒として。

その為技構成で特筆すべき点として、グライや襷を消費していないガッサを起点にする為に竜技は逆鱗ではなくダブチョを採用。封じは、対応できる範囲を広げる汎用性に優れた技。

配分に関して端数をDに4振りしている理由は、メガライボのC252めざ氷の乱数が変化する為。

 

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控えめ 201[244]-×-99[108]-165[156]-150-80 @カゴ

ボイス 欠伸 瞑想 眠る

 

化身ボルト・ゲッコウガ・エルフ等のアグノム展開を上から阻害するポケモンに対し安定した後出しをでき、欠伸による展開補助も兼ねる駒として採用。

型・配分に関してはニンフィア : 【瞑想】おねむなニンフィア【ねむカゴ】 - ポケモン育成論XY - ポケモン徹底攻略を参考。